樽風味は時代遅れなのか
- 6月3日
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新樽の風味を濃厚に効かせたワインが、少しずつ時代の中心から遠ざかっている。
かつては紛れもない高級感の証だった。
ヴァニラ、トースト、チョコレート、甘いスパイス。
熟した果実にそれらを重ね、滑らかに溶かし込み、隙のない一体感へ仕上げることは、ひとつの完成された美の形だった。
だが、時の流れと共に、飲み手の感覚は変わる。
透明感。
軽やかさ。
テロワールの声。
飲み疲れしない優しさ。
そうした言葉が価値を持ち始めると、かつての豪華さは、ときに受容しがたい重さへ変わる。
では、樽そのものが時代遅れになったのか。
そうではない。
ここで興味深い証明として立ち上がるのが、古典的なリオハである。


