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出会い <46> 島ワインの最高到達点

Azores Wine Company, Arinto dos Açores Solera NV. ¥12,000

2023年10月の時点で、私が本年度最大の衝撃と断言できる「出会い」のワインは、大西洋にひっそりと浮かぶ未知の島で造られていた。


イタリア・シチリア島の躍進を皮切りに、ギリシャ・サントリーニ島など大小様々な島が名乗りを上げ、今や島ワインは群雄割拠の様相を呈している


私が考える島ワイン最大の面白さは、古典的価値観に基づいた縦軸評価と、個性を重んじる横軸評価の間で、至高とすべきワインが決定的に異なる点にある。


縦軸評価の場合、ネッビオーロやサンジョヴェーゼにすら比肩し得るポテンシャルを発揮している、シチリア島・エトナ火山の土着品種ネレッロ・マスカレーゼが、「至高」に該当することに、異論を唱える人は少ないだろう。


横軸評価はより「主観」が強くなるため、個人差が生じるのは当然のことなのだが、私はスペイン・カナリア諸島のワインを、これまでは横軸評価の「至高」としてきた。


他にも、ギリシャのクレタ島、トスカーナ州のジリオ島、前回の「出会い」で紹介したカンパーニャ州のカプリ島など、魅力的な個性を放つ島ワインは数多くあるが、カナリア諸島産ワインの「火山というテロワールが完全顕現した味わい」は、一際強く輝いてみえた。


そんな私の見解を瞬時に突き破ったワインは、ポルトガル・アソレス諸島のピコ島で造られている。

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