Ch. la Nerthe, Châteauneuf-du-Pape Blanc “Clos de Beauvenir” 2001.
日本のワイン市場は世界屈指の多様性を誇っているが、意外と偏っていたりする部分もある。
そしてその偏りが、「世界的には極めて高く評価されているのに、日本ではなぜか不人気」というカテゴリーを生み出してしまうことがあるのだ。
大きな括りでは、ロゼワインやリースリングなどがその筆頭候補に挙がるだろうか。
そして、ワイン王国フランスにも、日本では不人気な世界的超銘醸ワインが存在している。
ローヌ地方のワインだ。
北ローヌの赤ワインでは、Côte-Rotie、Ermitage、Cornasが、白ワインではCondrieuが名高いが、日本では少数のトップ生産者を除いて、語られることがあまりにも少ない。
南ローヌといえば、なんといってもChâteauneuf-du-Pape(以降、CDPと表記)の赤ワインだが、それなりの頻度でこのワインを飲む人が、日本に一体どれほどいるだろうか。
北ローヌ、南ローヌの銘醸ワインは確かに高価なものも多いが、そうでないものもちゃんとある。
不人気なのに高価、だから飲まない、という理屈は、ブランド至上主義に毒されてしまっている証拠では無いのだろうか。
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