È Jamu, Zimbatò Chianti, 2021.
玉石混交のワイン産地、と聞いて私が真っ先に思い浮かべる産地はキアンティだ。
正確に言うと、平均点がずば抜けて高いキアンティ・クラシコ、エレガントなキアンティとして個性が確立しつつあるキアンティ・ルフィーナを除いた、その他のキアンティが対象となる。
それもそのはず、そもそもキアンティの名がつく原産地呼称が色々ある上に、範囲も異常に広いものから、極小エリアまでと、とにかくややこしい。
一応参考までに整理しておこう。
最も広域に渡っているのが、単純なChianti。
歴史的、品質的にも最も重要なのはChianti Classicoで、基本的には広域キアンティとは別物扱いになっている。
広域Chiantiの中には、さらに7つのサブゾーンがある。
中でも(唯一と言って良いレベルで)重要と言えるのは、Chianti Rufina。
そして、Chianti Montalbano、Chianti Colli Fiorentini、Chianti Colli Aretini、Chianti Colli Senesi(サブゾーンの中では最大)、Chianti Montespertoli(サブゾーンの中では最小)、Chianti Colli Pisaneが「その他」となる。