再会 <20> 孤島の伝説

Domaine Hatzidakis, Vinsanto 16, 2004.


エーゲ海に浮かぶ孤島、サントリーニ島は、世界で最も美しい島の一つ。


そのことに異論を唱える人は少ないだろう。


火山島らしく隆起の激しいダイナミックな大地。断崖をくり抜きながらヒトが築き上げた純白の建築物と、ディープブルーに輝く海の鮮やかなコントラスト。そして、地表に置かれた籠のようにも見える古い葡萄樹の数々。


サントリーニ島は確かに、ポセイドンに愛されたとでも言いたくなるような、特別な場所だ。


世界中が喉から手が出るほど欲しがるような観光資源をもつサントリーニ島の主要産業は当然、観光業である。そして、高品質なレンズ豆の特産地であり、サントリーニ島特有のサントリン土を使用したセメント工業でも知られている。


我々のような「ワインにどっぷりと使った人たち」からすれば意外かも知れないが、サントリーニ島を全体として見ると、ワイン産業は「サントリーニ島ではワインも造ってる」というくらいの立ち位置となる。


実際に、サントリーニ島の葡萄は次々と引き抜かれ、その上に高級ホテルや商業施設が建設されているそうだ。

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