Silver Heights, Jia Yuan Pinot Noir 2019. ¥5,700
中国はかねてからニューワールド新興産地として、大いに期待されてきた。
生産量ベースではすでに世界10位近辺におり、ニュージーランド、オーストリア、ギリシャといった国々を上回り、年によってはポルトガルさえも超える。
当然、日本の生産量は、中国には遥か遠く及ばない。
中国がワイン産地として期待されてきた理由は、主に2つある。
一つはその圧倒的な国土の広さだ。
超大量生産型も可能だが、それ以上に、「あれだけ国土が広ければ、どこかに最高の好適地があるはずだ。」という期待の方がずっと大きい。
それもそうだろう。超大量生産型ワインはすでに飽和状態だし、そもそもそのコンセプト自体が時代と逆行している。
もう一つの理由は資本力だ。
ワイン造りにはお金がかかる。特によりインターナショナルなスタイルでワインを造る場合、ヨーロッパ伝統国やニューワールド各国のワインと対抗するためには、莫大な設備投資が必要になる。
また、ワイン造りそのものの経験にも乏しいため、高額な報酬で、海外からコンサルタントを招き入れることも多くなる。
そして、それらが実現可能なのが、中国なのだ。
Comments