再会 <13> アリゴテの覚醒

Benjamin Leroux, Bourgogne Aligoté 2018, ¥4,340


長年のブルゴーニュファンであれば、アリゴテという葡萄のことをご存じの方も多いだろう。


ブルゴーニュで栽培されるシャルドネ以外の葡萄品種としては、最も良く知られているアリゴテだが、その評価は極めて低かったと言える。


もちろん、ドメーヌ・ドーヴネ(不世出の大天才、マダム・ビーズ・ルロワが率いるドメーヌ)のアリゴテのように、突然変異的に異常な品質に到達したワインはあったものの、アリゴテと言えば「安いけど、薄くて酸っぱくて微妙」というのが定評だった。


DRC(世界で最も高価なワイン群の一つを手がける、ブルゴーニュのトップ・ドメーヌ)の所有者も、(プライベートワイナリーのドメーヌ・ド・ヴィレーヌとして)ブルゴーニュのマイナーエリア(ブーズロン)でアリゴテに注力してきたりもしたが、それも影響力としてはあまりにもピンポイントだった。


ドーヴネにしても、ドメーヌ・ド・ヴィレーヌにしても、造り手がとにかく有名過ぎたため、アリゴテ自体の評価を上げたというよりは、「彼らが造ったから、凄いアリゴテになった」という認識ばかりが先行してしまったのだ。


さて、そんなうだつの上がらない存在だったアリゴテが、有名クラシックカクテルである「キール」の原料という立ち位置から、ついに抜け出そうとしていることをご存知だろうか。

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