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再会 <54> 熟成ナチュラルVinho Verde

Aphros, Ten 2012.

 

Vinho Verdeは高い長期熟成能力を有する。

 

その事実は、先日レポートしたSoalheiroにおける大垂直テイスティングでも、Vinho Verde特集記事後編で紹介した、Sem Igualにおける垂直テイスティングでも確認することができたが、果たしてナチュラル志向なワインの場合はどうだろうか?

 

ナチュラルワインの長期熟成能力は、適切な(時に過剰な)亜硫酸添加によって守られたクラシックなワインよりも、ランダム性が強いことは間違いない。

 

低アルコール濃度で、高酸度のワインを造ることを目的とした不用意な早摘み、発酵・熟成時の不適切な管理、自然の力に対する精緻な観測を無視し、盲目的に信じ込んでいるかのような亜硫酸無添加など、「そもそも長期熟成に向いたテロワールと葡萄品種の組み合わせではない」こと以外にも、ナチュラルワインが長期熟成能力を著しく失する要素はある。

 

一方で、完全な調和に至ったナチュラル・ワインは、一般的なクラシック・ワインを遥かに凌駕する、圧巻の超長期熟成能力を得るのもまた事実だ。

 

もちろん、ヴィンテージのコンディションによって、多少のブレは出てくるが、それは世界中のどこの銘醸地であっても同じだ。

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