ケジャンと至高のペアリング
- 梁 世柱

- 10月19日
- 読了時間: 3分
韓国訪問を決めた時、必ず食べると意気込んでいたものの一つが、ケジャンだ。
ケジャンには大きく2種類があり、生のワタリガニを醤油ベースのタレに漬け込んだ、カニの濃厚な味わいを楽しめるカンジャンケジャンと、コチュジャンベースのタレに漬け込んだ旨辛い味わいのヤンニョムケジャンとなる。
一切の「ごまかし」が効かないカンジャンケジャンは特に、料理店の腕がダイレクトに問われる。
今回訪問したのは、韓国の伝統的な家屋である「ハノク」が立ち並ぶ趣深い北村エリアにあり、ミシュランガイドで一つ星も獲得したことがある、カンジャンケジャンの専門店「クンキワチプ」。
精妙にブレンドされた醤油ダレは、奥深くも軽やか。
ワタリガニの身は濃密な甘味を、ミソは分厚い旨味とコクを表現しており、前日深夜まで及んだマッコリテイスティングの余韻が吹き飛ぶほど、強烈なインパクトを放っていた。


