夏の旬食材には、なぜか心が躍る。
個人的には、季節としては冬の方が好きなのだが(暑さと虫が苦手という理由で)、食材に関しては完全に夏派だ。
土用の丑の日に養殖うなぎ(天然物の旬は10~12月だが、個体によっては猛烈に泥臭いことも)を楽しむ人、6~7月にかけて鱧や若鮎を楽しむ人、夏の太陽をたっぷりと浴びたエネルギッシュな野菜を楽しむ人。
人それぞれ夏食材の楽しみ方があると思うが、私が最も夏を感じる食材は、とうもろこしだ。
蒸したりゆでたりして、とうもろこしの自然な甘味を味わっても良し、香ばしく焼き上げてかぶりついても良し、天ぷらにして食感の妙を堪能しても良し。
様々な調理法で楽しむことができる旬のとうもろこしだが、筆者が一番好きな食べ方は、すり流しだ。