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SommeTimes’ Académie <94>(フランス・アルザス地方: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・アルザス地方について学んでいきます。 フランスが全土的に温暖化の影響を受けている中、フランスにあるワイン産地の中でも最も日照量に恵まれ、乾燥した場所であるアルザスは、その影響を真っ先に受けた産地の一つです。 かつては、ドイツ系品種を主体とした、冷涼産地の花形の一つとして名高かったアルザスですが、その個性には大きな変化が見られつつも、銘醸地としての面目は保ち続けています。 アルザス地方第三回は、アルザス地方でシャンパーニュ製法にて造られるスパークリングワイン、クレマン・ダルザスに関して学んでいきます。

梁 世柱
2025年5月28日


SommeTimes’ Académie <92>(フランス・アルザス地方: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・アルザス地方について学んでいきます。 フランスが全土的に温暖化の影響を受けている中、フランスにあるワイン産地の中でも最も日照量に恵まれ、乾燥した場所であるアルザスは、その影響を真っ先に受けた産地の一つです。 かつては、ドイツ系品種を主体とした、冷涼産地の花形の一つとして名高かったアルザスですが、その個性には大きな変化が見られつつも、銘醸地としての面目は保ち続けています。 アルザス地方第一回は、アルザス地方の基礎的な知識に関して学んでいきます。 Alsaceのテロワール フランスとドイツの国境付近に位置するアルザス地方は、南北に約185km、東西に約40kmと、細長い形をした産地です。

梁 世柱
2025年5月15日


Wine Memo <25>
Mayer-Fonné, Riesling Grand Cru Schoenenbourg 2016. ¥7,500 アルザスのグラン・クリュは本当に難しい。 まず、51という数は明らかに多すぎる。しかも、(個人的な意見としては)その半数近くが、品質的にはグラン・クリュのステータスがかなり疑わしいのだから、信頼性がどうしても低くなる。 ブルゴーニュのグラン・クリュ群と比較するなら、アルザス・グラン・クリュの半数はプルミエ・クリュ相当といったところだろう。 平均的な面積(約34ha)が広すぎるのも問題だ。ブルゴーニュでは基本的に斜面中腹だけがグラン・クリュ認定されているのに対し、アルザスは斜面上部から下部までもれなくグラン・クリュとなるのが通例。

梁 世柱
2024年5月3日


決別の先へ <Alsace Grand Cru特集:Part.3>
気候変動と温暖化が猛威を振るう中、アルザスの輝かしいGrand Cruは、その栄名に見合った魅力を発揮し続けることができるのか。 私がAlsace Grand Cruの特集を組んだのは、極私的な疑問がきっかけだった。 改めてアルザスと真摯に向き合い、膨大な数のGrand Cruに関する記憶と記録を辿り、現在の酒質を確認し続ける中、私は確信に至っている。 このままではダメだ、と。 いや、正確に言うと、今この瞬間はまだ、問題ないどころか、品質は限りなくピークに近い領域へと到達している。 端正な辛口、という古い価値観に縛られさえしなければ、現在のAlsace Grand Cruは総じて、歴史上最高品質にあるとすら言えるだろう。 しかし、おそらく、いやほぼ間違いなく、ここがピークだ。 これ以上温暖化が進めば、いかにGrand Cruといえど、決壊したダムのように、急速に崩れていくことは避けられないだろう。 Part.2の冒頭では、糖度を基準にした追加表記に関して深く言及したが、本稿では認可品種の再選定と、アッサンブラージュの是非について、追求していく。.

梁 世柱
2023年9月12日


太陽の丘 <Alsace Grand Cru特集:Part.2>
最大アルコール濃度規定が大きな壁として立ちはだかっている。 Part.1で述べたアルザス最大の問題点に対して、いくつかの解決策が実行、模索されているが、その中でも残糖度に準じた追加表記の義務化は、大きな議論を巻き起こしている。 個人的に、追加表記の導入自体は正しいステップだと心から思うのだが、問題はその中身だ。 現状を再確認するために、相当数のアルザス産ワインで、過去5年間のヴィンテージを中心にアルコール濃度を調査したが、リースリングとミュスカは上限の13%(もしくは特例の13.5%)、ゲヴュルツトラミネールとピノ・グリも上限の15%(同様に15.5%)と表記されているケースが、大多数を占めた。 つまり、大前提として、アルザスにおいて、規定範囲内での完全辛口発酵が極めて難しくなっている事実が、改めて確認できたということだ。 この大前提をもとに、追加表記に関してより深く考えてみると、様々な問題点や疑問点が確かに浮かび上がってくる。 Sec(~4g/L) demi-sec(4~12g/L) moeulleux(12~45g/L) ordoux(45g

梁 世柱
2023年9月1日


Wine Memo <11>
Dom. Muller-Koeberle, Mobylette 2021. 俗に「ピンクワイン」と呼ばれる「ごちゃ混ぜ系ワイン」(それほど浸透している呼び名ではないが)に関しては、以前の出会い <35>でも紹介したが、今回は少し違う目線から、この特殊な新カテゴリー候補に関して考えてみようと思う。 再度、ピンクワインの定義(法的な定義はもちろん存在していない)だけは明記しておいた方が良いだろうか。 ピンクワインとは、白ワイン、ロゼワイン、オレンジワイン、赤ワインという主要4カテゴリーのワインを、それぞれ別に醸造した後にブレンドしたワイン(一応、ロゼか赤は必ずブレンドされている、としておこう)のことを意味している。

梁 世柱
2023年8月24日


揺れ動くヒエラルキー <Alsace Grand Cru特集:Part.1>
フランスとドイツの国境に位置するアルザス地方は、私にとっては特別な場所だ。 ワインを学び始めた時、当時はまだまだフランスワインが世界のスタンダードであったため、私も例外なくフランスからスタートした。 しかし、何かとすぐに脇道へ逸れたがる性格故か、最初に私が興味をもったのは、ブルゴーニュでもボルドーでもシャンパーニュでもなく、アルザスだったのだ。 そう、私のワイン人としての歩みは、アルザスと共に始まったと言っても良い。 初めて激しく心を揺さぶられた「グラン・ヴァン」も、アルザスのワイン(Marcel DeissのSchoenenbourg)だった。 Alsace 何が私をアルザスへと導いたのか、あまり記憶が定かではないが、おそらくその「歴史的背景」がそうさせたのだろう。 アルザスの歴史を辿ると、いかにこの地が権力者たちの争いに、深く、そして理不尽に巻き込まれてきたかが分かる。 西暦870年に、東フランク王国(後に神聖ローマ帝国、ドイツ帝国、現在のドイツへと繋がる一大国家)の一部となったアルザスは、最後にして最大の宗教戦争と呼ばれた「三十年戦争」終結

梁 世柱
2023年8月15日


巨匠から新世代の象徴へ
今回ご紹介するのは、アルザスに於いて最も著名と言っても過言ではない作り手、マルセル・ダイス。テロワールへの並々ならぬ情熱はAOC法の改正まで成し遂げ、ボトルに品種名の記載を行わなくて良くなる等の革新を齎した。 基本的には混植によるテロワールの表現を至上とするマルセル・ダイス...

SommeTimes特別寄稿
2022年10月14日
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