無類の辛党である私がこよなく愛する料理の一つが、タイ料理。
これまでに訪れた国々の中でも、ここの料理なら毎日食べても平気、と思える数少ない国の一つでもある。
そんなタイを代表する料理といえば、トムヤムクンで間違いないだろう。
世界三大スープの一つ?などとも呼ばれるこの料理は、唐辛子の辛味、タマリンドやライムの酸味、レモングラスやバイマックルー(コブミカンの葉)、パクチーの香りが特徴的な一皿。
パンチの効いた辛味と酸味、そして東南アジア圏特有のハーブ感が調和し、立体的で奥深い味わいが形成される。
その料理としての完成度は、確かに世界三大スープと呼ばれても納得の高さだ。
しかし、トムヤムクンとのワインペアリングは難易度最高レベル。
スパイス、ハーブのニュアンスが非常にピンポイントな上に、スープの強い酸味、そして軽いテクスチャーにも対応させる必要がある。
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