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再会 <23> 天使の歌声か、悪魔の囁きか

Klein Constantia, Vin de Constance. ¥11,000

(2018年ヴィンテージ国内価格)


ぎっしりと詰まった南アフリアでのスケジュール表を眺めていたら、心の昂りを抑えきれなくなった。


いつか必ず訪問したいと願ってきた、クライン・コンスタンシア


その輝かしい名が、プリントアウトされたなんとも無機質な紙に、確かに刻まれていたのだ。


そもそも私は昔から歴史が好きなので、最古参のワイナリーとか、始まりの地といったパワーワードにはすこぶる弱い。


流石に、最古参のワイナリーだからワインも素晴らしいに違いない!などと言った安直な色眼鏡をかけたりはしないが、そういう場所には何かと特別な雰囲気が漂っているものだ。


南アフリカで最初の葡萄畑は、大航海時代の1652年に、オランダ東インド会社の現地法人代表だったヤン・ファン・リーベックによってケープ・タウンに開墾され、1659年には南アフリカで(記録上)最初のワインが造られた。そして、30年後の1685年に、クライン・コンスタンシアの大元となった「コンスタンシア・エステート」の歴史が始まった。


設立年だけで言えば最古では無いが、コンスタンシア・エステートは、別の意味で「最古」であるのは間違いない。

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