Klein Constantia, Vin de Constance. ¥11,000
(2018年ヴィンテージ国内価格)
ぎっしりと詰まった南アフリアでのスケジュール表を眺めていたら、心の昂りを抑えきれなくなった。
いつか必ず訪問したいと願ってきた、クライン・コンスタンシア。
その輝かしい名が、プリントアウトされたなんとも無機質な紙に、確かに刻まれていたのだ。
そもそも私は昔から歴史が好きなので、最古参のワイナリーとか、始まりの地といったパワーワードにはすこぶる弱い。
流石に、最古参のワイナリーだからワインも素晴らしいに違いない!などと言った安直な色眼鏡をかけたりはしないが、そういう場所には何かと特別な雰囲気が漂っているものだ。
南アフリカで最初の葡萄畑は、大航海時代の1652年に、オランダ東インド会社の現地法人代表だったヤン・ファン・リーベックによってケープ・タウンに開墾され、1659年には南アフリカで(記録上)最初のワインが造られた。そして、30年後の1685年に、クライン・コンスタンシアの大元となった「コンスタンシア・エステート」の歴史が始まった。
設立年だけで言えば最古では無いが、コンスタンシア・エステートは、別の意味で「最古」であるのは間違いない。