出会い <22> 極甘口ワインの聖地、南アフリカ

Savage, Not tonight Josephine 2020. ¥6,000(375ml)


南アフリカでの旅では、数多くの古いヴィンテージをテイスティングする機会に恵まれた。歴史を少しずつ紐解いていくような体験は何者にも代え難かったが、一貫して納得せざるを得ないことが一つあった。


それは、南アフリカワインは、新しいヴィンテージの方が確実に品質が高い、ということだ。


その根源たる理由は11月からの南ア特集記事で詳細に書く予定だが、端的にいうと、アパルトヘイトの終焉がターニングポイントとなっているということになる。


アパルトヘイトが完全に終わったのは、ネルソン・マンデラが大統領となった1994年。そして、1994年以前の南アフリカは、国際社会から「総スカン」をくらっていたのだ。


分かりやすく表現するなら、現在のロシアや北朝鮮と同じような扱い(軍事的脅威故ではなく、人道的な意味で)を受けていたとも言える。


当然、40年近くもの間、苛烈な経済制裁が課されていたため、南アフリカワインが先進国の目に触れる機会は極めて限られていた。


つまり、約360年間という、ニューワールドの中でも最も古くからワイン造りを行なっている南アフリカとはいえ、産業としての成長は実質的に30年足らずの期間しか経過していないのだ。

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