クラシック・ペアリングというものは、何もワインの専売特許という訳ではない。
特定の食と飲が同一文化の中で共存し続けた結果、一部の組み合わせが完璧なクラシックへと昇華する例は、世界各地に少なからず存在する。
ペアリングの新シリーズ「Not a Wine Pairing」では、『ワイン以外のクラシック・ペアリングから、ワイン専門家や愛好家が何を学べるのか』をテーマとして、様々な検証を行なっていく。
第三回のテーマは、近年日本でも爆発的に人気が出てきた四川料理と、中国酒を代表する紹興酒との組み合わせ。
余談だが、筆者は生粋の辛党だ。
辛いものを食べ過ぎると味覚が鈍る、だからソムリエは辛いものを食べない、なんていう謎めいた話もあるが、これは嘘と誤解によるものだ。