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ノンアルに問う

1 日前
読了時間: 5分

ノンアルコールワインという言葉を、ずいぶん普通に見かけるようになった。


酒を飲まない人、飲めない人、今日は飲みたくない人にも、食卓で同じワイングラスを持つ選択肢が用意される。


ノンアルで通さねばならない事情のある人が、理不尽な疎外感を感じずに済む。


これは、非常に良いことだと思う。

酒を飲まないからといって、烏龍茶か水の二択を迫られなくなることに異論は全くない。


だから私は、ノンアルコールワインを一方的に偽物扱いする気にはなれない。

 

そもそも、現在ノンアルコールワインと呼ばれているものの代表的な製法は、一度きちんとワインを造り、その後アルコールを取り除くというものだ。


つまり、生まれからして偽物、というわけではない。

少なくとも一度は、本当にワインだったのだから、それらを単純に「葡萄ジュース」と片づけるのも、確かに正確ではない。

 

ただ、それでも私はノンアルコールワインという存在に、どうにも拭えない退屈さを感じる。


理由は単純だ。


発想が、最初から代替品だからである。

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