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ドイツの今を知らねば、時代に置いていかれる <ドイツ特集前編>

ドイツが時代に寄せてきたのか、時代がドイツに追いついたのか。どちらにしても、ドイツワインを取り巻く市場が、劇的な変化の最中にあることは間違いない。もし、「ドイツワイン=甘口のリースリング」というイメージしか抱いて無いのなら、この機会に認識を改めていただきたい。もしワインを伝える側にいる人が、旧時代的なメッセージを発し続けているのならば、時代遅れも甚だしいどころか、ドイツの志高い生産者が心血を注いできた挑戦を無慈悲に踏みにじる行為であると、厳しく断じさせていただく。そう、現代のドイツは、凄まじい多様性を既に開花させているのだ。1,970~80年代には生産の9割が白ワイン、そしてその6割が甘口という極端な国家的戦略で知られたドイツも、今では生産量の1/3が赤ワインとなり、リースリングの占める割合は全体の2割強、甘口の割合も激減している。本特集前編では、ドイツがどの様に変化してきたのか、リースリング以外の品種がどの産地で飛躍的に成長しているのか、現代のドイツワインがいかに多様性に満ちているのかを、内的要因、外的要因の双方向から、紐解いていく

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