ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。
ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。
本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。
SS:最上位の特級畑クラス
S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当)
A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。
第13回はGevrey-Chambertinをテーマと致します。
Vosne-Romanée、Chambolle-Musignyと並ぶコート・ド・ニュイ三傑として、その名声は極まっているアペラシオンとなります。
Armand Rousseau、Dugat-Py、Claude Dugatなど、Gevrey-Chambertinを本拠地とする生産者の実力も、ブルゴーニュ最上クラスです。
特級畑シャンベルタンのイメージから、パワフルなワインのアペラシオンと勘違いされている傾向にありますが、その性質はあくまでも局所的なものですので、クリマによっては、非常にエレガントなワインともなりえます。
総合的には、パワーとエレガンスという対極的な性質を内包し、そのどちらかに偏るか、両方を兼ね備えるか、という極めて多様性に溢れたアペラシオンとなります。
では、各AOCの解説及びクリマのランキングに移りましょう。
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