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ヴィニュロンの一年 <2023年1月>

2019年に植樹したブドウ達は、今年5年目を迎える。

長野県長野市北部、自然豊かな中山間地「浅川地区」のとある森の中にある約2haの土地。

標高630m、南向き、若干の傾斜で日当りは良く、優しい風が通り抜ける。周りは木々に囲まれ、山の中に静かに佇み、鳥達の歌声だけが聞こえてくるブドウ畑。

昨年10月に念願の初収穫を終えた畑は、それから時が止まったかのように静まり返り、

ブドウ樹は、冬の寒さに耐えながら春の訪れを待っている。


収穫後の安堵した時間も束の間、2023年1月、いよいよ今シーズンの始まりである。



「暖冬」

通常なら2月から開始する剪定作業なのだが、今年は少し早める事にした。


理由は“暖冬”。今年は雪が異常に少なく、例年に比べて非常に暖かい。1月に気温が15℃近くまで上がった日もあり、さらに雪ではなく雨まで降っている。地元の方に聞いたが、1月に雨は経験がないと言っている。

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