SommeTimes’ Académie <36>(ワイン概論32:シェリー2)

一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回は、シェリーのカテゴリーを学んでいきます。


醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。

試験後に忘れてしまった知識に意味はありません。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「記号」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「何を意味するのか」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「リアル」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。



酒精強化ワイン概論 ­– シェリー②

ここでは多様なシェリーのカテゴリーについてまとめます。さまざまな使い方のできるシェリーですが、カテゴリーごとの違いが大きく、それぞれの特徴を正しく理解することが欠かせません。



カテゴリー

大きく分けて、以下の3つのカテゴリーに分けられます。特に重要なのは辛口であるビノ・ヘネロソでしょう。


1. ビノ・ヘネロソ

2. ビノ・ドゥルセ・ナトゥラル

3. ビノ・ヘネロソ・デ・リコール



ビノ・ヘネロソ

・フィノ/マンサニーリャ

生物学的熟成のみを行ったシェリーです。そのためフレッシュで酸も高く、アルコール度数も15.5%を超えません。特に海沿いに位置するサンルーカル・デ・バラメダで熟成したものをマンサニーリャと呼びますが、サンルーカルは他の町と比べて湿度が高く気温が比較的安定しているため、フロールが一年を通じて厚く張ります。そのためフィノと比べてよりフレッシュになるのですが、アセトアルデヒドの含有量はむしろ低くなるのが一般的です。これはサンルーカルのフロール株の特徴だと考えられており、結果としてマンサニーリャはより軽やかな味わいとなります。マンサニーリャは海老などのシーフードと合わせるのが一般的ですが、フィノはより力強いのでチキンなど軽い肉ともペアリングが可能です。またシェリーは一般的にボトルで熟成はしませんが、このカテゴリーは特に、リリースから時間が経っていないものの方が、フレッシュさが保たれていており好ましいです。

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