L’Anglore, Tavel 2022. ¥8,500
造り手の変化は、「進化」として常に好意的に受けとめられるわけではない。
より良いワイン造りと誰よりも真摯に向き合っているのは、造り手自身に他ならないのだから、彼らの情熱が、時に理不尽な理由で拒絶される時、どうにも居た堪れない想いが込み上げてくる一方で、私自身にも確かに「覚え」がある。
私がこのテーマに関して考えるとき、二者の造り手が真っ先に頭に浮かぶ。
一つはシャンパーニュ地方のジャック・セロス。
かつては私も、必死になって探し求めていたシャンパーニュだったが、リューディ・シリーズをリリースし始めた頃から始まった、極端とも言えるような酸化的な味わいに、理解が全く追いつかなかくなった。
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