地産地消の新解釈

地元で採れた作物を地元で食べ、地元で造られた酒を地元で飲む。


このことが「当たり前」だった時代は、随分と昔のことだ。


文明が生まれ、都市が形成されたころには、すでに都市部(もしくは大きな集落)への生活必需品の短距離輸送(といっても原始的な「手運び」であるが)は始まっていた。


やがて、車輪の発明によって輸送距離が伸び、船の発明によってさらに伸び、航空輸送が一般化した頃には、流通網は地球規模にまで発展した。


それでも長らくの間、何かしらの形で生き残ってきた「地元消費」の文化には、特に名前はついていなかったのだが、現在で言うところの「地産地消」という名称によって、地元消費文化がリブランディングされたのは1970年代のこと。アメリカ・カリフォルニア州でシェ・パニーズと言うレストランをオープンしたアリス・ルイーズ・ウォーターズが、地産地消のパイオニアと考えられている。


オーガニック栽培をした地元食材を大切にするというアリスの哲学は、やがて環境問題スローフードムーヴメントとも結びつき、現在の多角的側面をもつ地産地消へと発展していった。


今回は、この地産地消を「味」という側面だけから見ていこうと思う。

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