私は無類の沖縄料理好きだ。
ミミガー、ソーキ、ラフテー、タコライス、ジーマーミ豆腐、テビチ、海ぶどう、島らっきょう、沖縄そば、サーターアンダギーと、まさに大好物のバーゲンセール状態。
そんな沖縄料理の中でも、特に愛してやまないのが、ゴーヤチャンプルーである。
スパム(豚肉)、木綿豆腐、卵、ゴーヤ、鰹節という食材を油で炒めるというシンプル極まりない構成ながら、塩、旨、苦味が高次元で融合するゴーヤチャンプルーは、日本の郷土料理を代表する一皿。
もちろん、泡盛やシークァーサーサワーが最高のお供なのだが、ワインで合わせるのも非常に楽しい。
しかも、ゴーヤチャンプルーへの合わせは、ペアリングにおける複数の「例外パターン」が当てはまるため、ペアリングの学びにとっても最適な一皿なのである。