英語でのワインコミュニケーションに関する新たな「Study」シリーズの第二回となる本編は、ワイン文化とリスペクトについて考えていく。
なお、本内容はよりワイン業界関係者に向けた内容となるが、海外旅行の際などプライヴェートでも役に立つ部分も大きいため、あらかじめご了承いただきたい。
4.ワイン文化の違い
人口一人当たりのワイン消費量の考察
人口一人当たりの国別の平均的ワイン消費量から世界のワイン消費国と日本の現状を比較していく。フランス、イタリアを中心としたヨーロッパの伝統国に於いては、減少傾向にあるとは言え、低い数値でもスペインの約25Lであり、多くの伝統国は40~50L以上の消費量を維持している。この水準にある国々では、ワインの日常化が非常に進んでいると言える。ヨーロッパ以外のワイン産出国の中でも、アルゼンチン(約32L)やオーストラリア(約27L)は際立ってワイン文化が浸透していると言える。