なんだかジブリ映画になりそうなタイトルだが、このペアリングは狙ってやったのではなく、偶然によって生まれた。
そして、意図していたわけではないので少々悔しいが、実に美味しかった。
ポトフといえば、フランスの良く知られた家庭料理。
分かりやすくいうと、「フランス版おでん」のような食べ物だ。(フランス人からしたら、日本のおでんが日本版ポトフなのだろうけども。)
色んな肉類やソーセージ、ベーコンなどを、かなり大きめにカットした玉ねぎ、ニンジン、キャベツ、じゃがいもなどと一緒にコンソメで煮込むだけ。
仕上げにハーブを添えたり、黒コショウを散らせば完成だ。
味わいは「素朴」という言葉がぴったりで、良く言えば野菜やお肉の素直な味わいが楽しめる料理、悪く言えば意外と無表情で平坦な料理、となるだろうか。
その味わいの平坦さ故に、基本的にはカットした肉や野菜に粒マスタードを結構しっかりと塗って食べるのが一般的。
おでんに和辛子を塗るのと一緒だ。
さて、夕食にポトフなどと洒落込んでみたのだが、冷蔵庫を開けると(筆者宅にはワインセラーは無い)、どうにも困ってしまった。