ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの新シリーズ。
ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。
本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。
SS:最上位の特級畑クラス
S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当)
A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。
なお、クリマ内に含まれる小区画(lieux-dix)も一つのクリマとしてカウントしますが、どのクリマ内にあるかは表記しておきます。
第4回はCortonの丘をテーマと致します。
特級畑としての総面積は160.19ha。
Aloxe-Corton側が120.51ha、Pernand-Vergelesses側が17.26ha、Ladoix側が22.43haとなっています。
白葡萄の栽培面積は約55ha、黒葡萄の栽培面積は約105.2haとなっておりますので、白ワインとなるGrand Cru Corton-Charlemagneの高い名声と反し、赤ワイン(Grand Cru Corton)の生産量が上回っています。
なお、白ワインであっても法律上Cortonと表示することはできますが、不思議なことにCorton BlancはCorton-Charlemagneに比べると品質的に大きく劣ることが多々あります。
Cortonの丘は広大なクリマ故に、27ものlieux-dixが存在しています。
基本的には北西から西向き斜面となる北西部、西部から東部にかけての南西〜東向き斜面上部が白葡萄のゾーン、その他が黒葡萄のゾーンとなります。
今回は白ワイン、赤ワインと分けた上で、クリマ全体ではなくlieux-dixをランキングしていきます。