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Advanced Académie <24> ローピネス

今、ナチュラルワインを新たな脅威が襲っている。


亜硫酸添加量が極端に少なく(もしくは無添加)、醸造時の細かいケアに失敗したナチュラルワインの場合、揮発酸、還元臭、ブレタノミセス、ネズミ臭といった欠陥的特徴が生じる可能性が高まることは、既に広く知られているだろう。


揮発酸、還元臭、ブレタノミセスは過度に生じれば明らかな欠陥となり、ネズミ臭に至っては僅かな発生でも欠陥扱いとなる。


そして、今回取り上げる欠陥は、深刻度でいえばネズミ臭と同程度と考えて差し支えないだろう。


その欠陥の名は、「ローピネス」


実はローピネスそのものは、19世紀中頃から後期にかけて多大なる研究成果を残し、「近代細菌学の父」とも呼ばれるフランスの生化学者、細菌学者であるルイ・パストゥールが言及していることから、非常に古くからある欠陥として知られている。

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