フルボディという言葉は、感覚的に感じるワインの「重さ」を表現するために、長く用いられてきた。実際、非常に便利な言葉であり、自身のおおよその好みを伝える際にも、重宝してきた人は多いだろう。
しかし今、このフルボディという言葉の基準が大きく揺らいでいる。
これまでの一般論で言うと、おおよそ以下の通りに「重さ」に関する表現は使い分けられてきた。
1. アルコール濃度12%以下:ライトボディ
2. アルコール濃度12~12.5%:ライト or ミディアムボディ
3. アルコール濃度12.5 ~ 13.5%:ミディアムボディ
4. アルコール濃度13.5 ~14%:ミディアム or フルボディ
5. アルコール濃度14%以上:フルボディ
簡単に整理すると、12%以下はライト、13%前後はミディアム、14%以上はフルボディとなり、その間に意見が分かれるグレーゾーンが存在してきた。
これは基本的には赤ワインがベースの考え方だが、白ワインの場合はそのまま用いるか、0.5%ずつそれぞれ下げれば、違和感なく使えていた。
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