オクトーバーフェストに想いを馳せながら

今年は新型コロナウイルスの影響で自粛態勢が敷かれてしまい、人が集まるイベントやお祭り事をすることが出来ない状態になってしまっていますが、本来だったらお酒の業界にも様々なイベントやお祭り事が存在していて、その一つ一つが我々呑み手を存分に楽しませてくれて、更には飲食業界に活気や利益をもたらしてくれますね。


私がこの文章を書いている時期が10月の頃でして、ビールの業界ではこの時期、ビール大国 「ドイツ」にて『オクトーバーフェスト』が開催される...予定でした。本当に残念な事に今年は開催中止になってしまったんですけど...次回開催に期待です!


ビール業界や飲食業界としてだけでなく、1つの「お祭り」として世界最大クラスの催し物 である『オクトーバーフェスト』。


実は開催日は9月中頃から10月の初旬までで、開催地がミュンヘンテレージエンヴィーゼって所で、とにかくめっちゃ広い...とか、国を挙げた交通整備がスゴい!...とか、どデカいテントと移動遊園地とパレードと生ライブでどんちゃん騒ぎで遊び倒す...とか、開会式の市長の掛け声...とか、動員数は600万人超え、ビール消費量約700万l、捌いた鳥は50万羽みたいな意味分からん統計...とか。


オクトーバーフェストの様子


歴史やしきたり、その他もろもろ...、もうとにかく語り尽くせないくらい大規模で歴史的かつ伝統的でクレイジーな祭典がこの『オクトーバーフェスト』な訳ですが、本当に語り出すとキリが無くなってしまうのでここではちゃんとビールのお話(特にドイツビールの特徴等)と、毎年オクトーバーフェストの時期に、私の店でも取扱商品としてお世話になっている「パウラーナー(Paulaner)」と言う、ミュンヘンの有名ブルワリーの銘柄を紹介したいと思います。


ドイツビールの文化でまず真っ先に挙げられる特徴があります。世界最古の食品に関する法律である「ビール純粋令」です。「ビールは麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」と言う規則で今も厳格に守られています。ですが、同じ様な商品ばかりになっている訳では決してありません。ドイツのビールは地方や街、ブルワリーによってかなり特徴があり、味、色、香り、アルコール度数全てにおいてバラエティ豊富です。地方によって原材料も気候も食文化も違うし、街によって伝統と文化が違うし、造り手によってホップや麦のチョイス等々考え方が違う


多くの条件が違うので変化があるのは当たり前ですが、地元人が地元のビールを愛して消費しているという所がまた素敵なところだと私は思います。文化としてしっかり根付いている証拠ですね(ヨーロッパではよくある事だとは思います) 。ビール純粋令は混ぜ物せず純粋に美味しいビールを作ろうと言う心意気を感じますし、副材料による味変化を排除して醸造に集中すると言う所も合理的ですし、魅力だと感じます。多様性を求められる今のビール業界において、これもまた1つの長所だと思います


一様にドイツビールの味を語る事が出来ないことは先に話した通りですが、私個人の印象ですが伝統的なドイツビールの多くは食文化に非常にマッチしていて、それでいてビールだけ呑んでいても満足感を得られる、「優しくて温かみのある麦味」があると感じています。

イギリスエールにある、お茶の様なゆっくり呑んでいられる呑みやすさや、アメリカクラフトビールのホップの特徴を活かした遊びのある楽しいビールとも違う満足感があり、肉料理やシンプルな味付けによく合う、まさに「呑む主食」の様な雰囲気もある気がします(呑むパンなんて言われたりもします) 。栄養と水分を補給できるドリンクとしての機能と、食事を楽しませる機能を両立したお酒... そんな印象がドイツの伝統的ビールには多いと思います。


ラガー発祥の地 バイエルン

オクトーバーフェストの開催されるバイエルンは、「ラガー」と言う言葉が生まれた地域と言われています。寒冷期に冷えた洞窟で保管することでゆっくりとした熟成がかかり、その結果綺麗な味わいを醸し出す作り方です。今や全世界で作っていて、日本の大手も作る「ピルスナー」と言われるスタイルもこの「ラガー」の1種です(詳しくはまた後日) 。


ラガー発祥ということもあり、味わいは様々ですが伝統的なラガーを作るブルワリーがバイエルンのミュンヘンには多く存在し、中でも更に伝統を重んじているブルワリーのみがオクトーバーフェストの運営から公式に認められ、オクトーバーフェストに出店が許されるのです。それが「ミュンヘン6大醸造所」と言われており、その内の1つが今回ご紹介する『パウラーナー』です。


パウラーナー』は6大醸造所の中では最も若いのですが、売上はオクトーバーフェスト最大! ミュンヘン正統派でありながら銘柄の品揃えも幅広く、醸造技術も超一流で世界中の技術士が技術研修に訪れます。更にサッカークラブ「バイエルン・ミュンヘン」 のメインスポンサーも務めています。


日本では『パウラーナー ヘーフェヴァイツェン』と言う銘柄が特に有名。オクトーバーフェスト時にメインで提供する限定のビールとはまた違いますが、小麦を使用したこの白濁 色のビールは、バナナの風味を感じさせる酵母由来のフルーティーフレーバーと、とにかく優しい甘味と舌触りが特徴的で、ビギナーから玄人まで幅広く楽しめる銘柄となっております。苦味が少ないのでビールが苦手な方にも「この銘柄なら呑める」と言わせる事もしばしば(笑) 。「ヘーフェ」は酵母が存在している、と言う意味で「ヴァイツェン」は白や小麦を表す言葉。ボトルの底に沈んだ酵母を振り起こしながらグラスに注ぐことで、MAXのポテンシャルを発揮してくれます


いやはや、ドイツビール奥深過ぎて文章が長くなること長くなること...(ドイツの歴史や哲 学の話とかも入り込んでくるので本当に深すぎます)


ドイツビールにご興味出た方はぜひ、お近くのドイツビール専門店やドイツに詳しい方にドイツビールの話を聞いてみてください、伝統的でクレイジーな話がいっぱい聞けることと思いますよ(笑)。 そんな話を聴きながら呑むビールもまた格別!「アインプロージット」を歌いながらでっかいグラスで強めに乾杯したいッスわ!!!(ドイツの有名な乾杯の曲)


この度も皆様の飲酒ライフに楽しいアクセントが生まれることをお祈り致します。

それではまた〜。


ブルワリー名:パウラーナー

ビール名:パウラーナー ヘーフェヴァイツェン

Alc.:5.5%

ビアスタイル:ヴァイツェン

生産国:ドイツ

インポーター:アイコン・ユーロパブ株式会社

参考小売価格:¥420



<プロフィール>

高橋 祐之介(のすけ)

湯島 ビアバルボラッチョ店主

1989年生まれの埼玉県幸手市出身

↓ 大学時代、千葉県柏市にて初めて飲食業及びバーテンダーの仕事を経験、バーテンダーに強い憧れを抱く...

初めての就職は建築業でしたが、足立区北千住にて夜な夜なBARを徘徊...BARや酒場の奥 深さや存在意義を学ぶ

湯島にてクラフトビールを扱うBARに出会いそのままそこに就職、パブバーテンダーとし て本格始動し、早々に店長職に昇進するも会社が潰れて志半ばで退職...人生最高に悔しくて 辛い思いをするがやはり諦め切れず、お客様からの後押しもあり復活を心に誓う

↓ 大型店舗のキッチンや高回転の居酒屋の厨房等で経験を積みながら虎視眈々と湯島の店を取り戻す方法を模索する日々を送る

↓ ひょんな事から湯島で再就職し、再就職先のオーナーや関係者に熱意を伝え賛同を集め、そしてついに2018年9月13日、1度追い出された湯島の場所を取り戻す!!!当時からのお客様と大号泣(笑)

そして現在に至る

大好きなこの場所(お店)で通算長い事お店を営業させて頂いております 大好きな空間で大好きなビールとウイスキーをのんびり楽しんでもらいたく常に精進しております 食べ物ももちろん好きです。居酒屋や大型バルで修行を積んだ経験をこのお店で発揮し、更に美味しいものをご提供するために常に奮闘しております 湯島を愛し、湯島に愛される努力をし、「界隈で1番従業員が楽しそうに働く店」を自負しております!


<ビアバルボラッチョ>

ドリンクはビールとウイスキーがメインです

多種様々なスタイルのビール、ウイスキーを取り揃え、来る度に変化のあるラインナップを

心掛けてます。

フードはパエリアをオススメしてます!出汁をしっかり吸った米は食事としても美味しいで

すが、シェアフードとして数人でつつきながらお酒のアテとして食べるのもオススメです。

また、特製ビールソースで煮込んだスペアリブに濃厚とろけるチーズを乗せた「濃厚!チー

ズビアリブ」もイチオシで、お酒が進むこと間違いなしです!!!

最近では「パブでもメシを」をコンセプトにしっかりバランスの取れた食事メニューも充実

させていて、近隣のお客様に大変好評頂いております。