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SommeTimes’ Académie <65>(フランス・ロワール地方:Anjou & Saumur地区)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・ロワール地方 について学んでいきます。 フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、日常に寄り添うフランチ・ワインの産地として、ロワール地方の価値は一層高まっています。 ロワール地方シリーズ第5回は、シュナン・ブランの銘醸地として知られる 「Anjou & Saumur地区」 と致します。 また、前回のTouraine地方と合わせて、両地区はカベルネ・フランの銘醸地でもあります。カベルネ・フランを主体としたAOPに関しては、両地区を合わせて、第6回で解説いたします。 Savennières Anjou地区の中でも、辛口タイプのワインを産出する小アペラシオンとして、圧倒的に良く知られているのが、北西部に位置する Savennières (サヴニエール)です。 1970年代後半には、僅か46haにまで栽培面積が落ちていた Savennières ですが、その安定した高品質が認められ、

梁 世柱
2024年8月7日


共に歩み、共に得る <南アフリカ特集:第3.5章>
一人で叶えられることは、とても限られている。 人がどれだけ孤独という人生のスパイスを好んだとしても、真の孤独が奇跡的な確率でのみ生みだすことができるのは、永遠に語り継がれる様な至極の芸術作品しか無い。 人はその真理を理解しているからこそ、手を取り合う。 そして、共に歩み、共に得ようとする。 南アフリカのワインが、驚異的なスピードで世界のトップ層へと躍進した理由は、恵まれたテロワールの存在だけでは無い。 そこには人がいて、人と人の繋がりがあった。 成功も失敗も共有し、共に学び、鼓舞しあい、切磋琢磨する。 南アフリカで見た無数の「繋がり」こそが、躍動の原動力なのだ。 生産者団体 ワインの世界には、様々な生産者団体がある。中には、 ドイツのV.D.P のように、国のワイン法すら変えてしまうほどの絶大な影響力をもつ団体や、 Renaissance des Appellations のように、国境を越えたビオディナミ生産者の団体もあるし、 カリフォルニアのI.P.O.B のように、志半ばで空中分解してしまった団体もある。 規模の大小や性質の違いはあれども、

梁 世柱
2022年12月22日


再会 <3> 天才と狂人の間で
Nicholas Renard, Lulu 2015. ¥4,700 フランス・ ロワール渓谷 。多種多様な小産地を内包し、葡萄品種のヴァリエーションも豊か。小産地間にも、使用品種だけでなく、明確な味わいやスタイルの違いがあって、 とてつもなく奥が深い産地 です。 ロワール渓谷の中に、イタリアの3州分くらいが詰め込まれている、と言っても良いかも知れません。 この渓谷の世間的なスーパースターは、間違いなく ソーヴィニヨン・ブラン から造られる サンセールとプイィ・フュメ ですが、 シュナン・ブラン にとっても ロワール渓谷は聖地 です。むしろ、フランス内の他の産地や、フランス国外でも成功例がたくさんあるソーヴィニヨン・ブランに比べると、ロワール渓谷にとってのシュナン・ブランの価値はもっと高いのでは思います。 単一の原産地呼称を与えられている「 クーレ・ド・セラン 」を擁し、ビオディナミ農法の世界的なリーダーとしても知られる ニコラ・ジョリー( Savennières )は、シュナン・ブランの王様。 他にも、極甘口から辛口まで幅広く隙のないシュナン・

梁 世柱
2021年11月20日


ナチュラルワイン嫌いな方へ
これは、アンチ・ナチュラルワイン派だった私の考え方が変わるきっかけになったお話です。

SommeTimes特別寄稿
2021年1月12日
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