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ワインで巡る火山の島々
シチリア、エオリエ諸島 イタリアには 無数の固有品種 や、その土地に根付いた ユニークなスタイルのワイン が多く存在するが、なかでも個性が際立つ 火山島のワイン を紹介しよう。2022年9月、私はシチリア島の北方、ティレニア海に浮かぶ美しいエオリエ諸島を訪問する機会に恵まれた。もちろん、ワイン産地視察という目的ではあったが、海、島、火山というワインに紐付くテロワールを構成する「自然」に、純粋に心踊る旅となった。 2000年にユネスコ世界自然遺産に登録されているエオリエ諸島の主要な7つの島は、次の通り。 ● リパリ島 ● サリーナ島 ● ヴルカーノ島 ● ストロンボリ島 ● パナレア島 ● フィリクーディ島 ● アリクーディ島 シチリアのエトナ山はヨーロッパ最大級の活火山として有名だが、エオリエ諸島も海底火山の活動によって形成された島々で、ストロンボリ島では現在も活発な火山活動がみられる。今回は、ワイン造りが行われている主要3島を巡った。 マルヴァジア・デッレ・リパリ Malva

高橋 佳子
2023年2月21日


ペロポネソスのダイナミズム <西ギリシャ特集>
ギリシャワインというと、近年、日本でもその存在感がじわりと出てきているのではないだろうか。今から10年ほど前、 サントリーニ島のアシリティコAssyrtiko が国際的に評価されたと同時に、その強烈な個性を印象付けた。 エーゲ海の島、海と空のブルーのコントラストに、くっきりと浮かび上がる真っ白い建物、強風からブドウを守るためにバスケット状に仕立てられたユニークなブドウ畑の風景、火山由来の極端に痩せた土地のテロワールが産み出す強靭な酸味と塩味を帯びた凝縮した果実味。 これらの要素は、視覚的効果を伴いながら、見知らぬ土地の固有品種から造られるワインにとって、少なくとも専門家の注目を集めるのに余りあるインパクトと付加価値を与えた。 それに続いたのが、対照的な 山のワイン、ナウサのクシノマヴロXinomavro だろうか。北イタリアのネッビオーロに特徴が似ているという点が、アピールポイントとなった。(ナウサのレポートは10月にアップデート予定) 世界的ワイン教育プログラムWSET®のLevel 3の教本では、これらに ネメアのアギオルギティコAgiorg

高橋 佳子
2022年9月12日


Old Vine Semillon
白ワインの代表的なブドウ品種として、セミヨンが語られることは滅多にないかもしれない。セミヨンを含むワインで話題にあがるとすれば、ボルドーブラン(ソーヴィニヨン・ブランとブレンド)、貴腐ワイン(ソーテルヌ、バルサック)、ワイン通ならオーストラリアのハンターヴァレーだろうか。 ...

高橋 佳子
2022年4月7日


【スティーヴン・スパリュア (1941-2021)】
2021年3月9日、レジェンドが旅立った。ワイン業界はまたひとり、偉大な人物を失った。 私は、彼此20数年になるワインキャリアの中で、多くのご縁に恵まれて現在に至るわけだが、中でも「大物」と呼べる人物がスティーヴン・スパリュア氏であった。...

高橋 佳子
2021年6月29日


ブルゴーニュラヴァーにとって、今、南アフリカが面白いワケ
この一年は、海外のワイン産地に行くことも、海外から生産者が来日することもなく、テイスティングの機会が圧倒的に少なくなってしまっていた。そんな中、年の瀬迫った12月上旬、筆者自身の念願のラインアップでのテイスティングが叶ったので、今回のコラムでレポートしようと思う。

高橋 佳子
2021年1月22日


新潟ワインコーストを彩る超個性派ワイナリー(新潟特集後編)
後編では、新潟ワインコーストで訪問したワイナリーを、個性豊かなストーリー、ワイン造りの哲学、マーケティング手法も含めて、詳細にレポートしていく。

高橋 佳子
2021年1月19日


新潟ワインコースト <日本海と海岸砂丘のテロワール>(新潟特集前編)
そんな中、小さなワイン産地が新潟県の日本海側に誕生している。その名も「新潟ワインコースト」。ユニークなワインが生産されるそのテロワールと、個性的な生産者について紹介しよう。

高橋 佳子
2021年1月5日
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