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ジョージアの試練 <オレンジワイン特集後編>
イタリアとスロヴェニアの国境地帯に股がるゴリツィアの地から始まったオレンジワインの再興は、消滅寸前まで追い込まれていた、古代のワイン文化を発掘した。ジョージアと、ジョージアの伝統的なクヴェヴリ(*1)による醸造、そして白葡萄の果皮を漬け込んだまま発酵したオレンジワインである。大多数の現代的なワイン市場にとっては、ジョージア産オレンジワインは、まるで人類の前に突如姿を現したシーラカンスのような存在であった。しかし、そのショッキングな登場から10年以上が経過し、今改めてジョージアの古代ワイン文化は、問われている。骨董品として何も変わらない姿であり続けるのか、古代の文化を継承した現代のワインであるべきかを。 *1:ジョージアで用いられる素焼きの土器。円錐形で地中に埋めて使用される。ジョージアの西側ではチュリとも呼ばれる。 ジョージアワイン文化の始まり 歴史の話を楽しめるかが、人それぞれなのは重々承知している。しかし、ジョージアの、そしてオレンジワインの理解を深めるためには、歴史を知ることは必須と考える。しばらく、お付き合いいただきたい。...

梁 世柱
2021年8月22日


アンフォラのワインって美味しいの?〜発酵槽とワインの性格〜
今回はアンフォラ!をベースに、発酵槽についても書いてみます。 ワインのテクニカルデータを見たときに、発酵槽に注目することが多いと思います。 木樽発酵なら「樽の風味があってしっかりした酒質のワインかな」、ステンレス発酵なら「酸味があってキレがあるワインかな」、など様々な味わい...

SommeTimes特別寄稿
2021年8月4日


タンチュリエを飲む
タランチュラではない。タンチュリエである。 これはタンチュリエ系(teinturier)と呼ばれる、果肉まで赤く色付いた黒ブドウの総称である。 通常、世の多くの黒ブドウは、果皮は黒く色付いているものの、中の果肉は白ブドウ同様に緑がかった透明で、果汁に黒い色素は含まれていない...

SommeTimes特別寄稿
2021年1月30日


サペラヴィに見出した「綺麗」な魅力
こんにちは。バルニバービの岩崎です。 普段はもっぱらスパークリングワインか白ワインばかり飲むのですが、寒くなるとわかりやすく赤ワインが飲みたくなります。 ということで(?)、寒い冬に美味しい赤ワインをご紹介します。 今回ご紹介するのは、世界最古のワイン産地ジョージアの赤ワインです。クヴェヴリという素焼きの壺で醸したオレンジワインが有名ですが、個人的に可能性を感じているのが、“サペラヴィ”という土着品種で造られる赤ワインです。 このサペラヴィという黒ブドウは『染料』という意味があり、非常に色素が濃いです。“タントゥリエ品種”といってブドウの果肉まで赤いのが特徴です。(通常黒ブドウは果皮は赤紫色でも果肉は白ブドウと同じく黄緑色をしています) 2018年に現地を訪れる機会をいただき、今回ご紹介するパパリ・ヴァレーにお伺いした際に、造り手であるヌクリ・クルタジ氏が『ちょっと見てごらん』と、その色の濃さをわかりやすく伝えるためにパフォーマンスをしてくれました。 テイスティングをしているサペラヴィの入ったグラス(ワインはグラスの4分の1程度入っていま

SommeTimes特別寄稿
2021年1月15日
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