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Wine Memo <33>
Stefano Amerighi, Syrah Cortona DOC 2021. 私が毎年2月に参加しているAnteprime di Toscanaというイベントでは、1日、もしくは2日毎にテーマの異なる試飲会が開催されるのだが、 L’Altra Toscana というトスカーナ州の「その他」を集めた試飲会が、実は密かな楽しみになっている。 Chianti Rufina、Carmignano、Montecucco、Maremmaといった、L’Altra Toscanaでは「お馴染み」のDOCやDOCGに加え、毎年もっとマイナーな産地から、交代でブースが出てくるのだ。 時に興味深い発見もあれば、肩透かしな年もあるが、2025年は「当たり」だった。

梁 世柱
2月22日


SommeTimes’ Académie <67>(フランス・北ローヌ地方:Côte-Rotie)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・北ローヌ地方 について学んでいきます。 フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、かねてから評価の高かったローヌ地方のワインも、一部のワインは非現実的な価格となりつつあります。 ローヌ地方は、黒葡萄のシラー、白葡萄のヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを主体とした 北ローヌ地方 、黒葡萄のグルナッシュ、ムールヴェドルを主体とした 南ローヌ地方 に分かれます。 ローヌ地方全体で見ると、 北ローヌ地方の生産量は僅か5%程度 です。 気候、テロワール、栽培品種、生産量など、様々な面において 両産地は大きく異なります ので、混同しないように、各々の特徴をしっかりと把握しておきましょう。 まずは、北ローヌ地方の重要産地から、ローヌ地方シリーズをスタート致します。 北ローヌ地方第1回は、 「Côte-Rôtie」 を学んでいきます。 Côte-Rôtie Côte-Rôtie

梁 世柱
2024年9月4日


葡萄品種から探るペアリング術 <6> シラー
葡萄品種から探るペアリング術シリーズは、特定の葡萄品種をテーマとして、その品種自体の特性、スタイル、様々なペアリング活用法や、NG例などを学んでいきます。 今回は、 シラー をテーマと致します。 また、このシリーズに共通する 重要事項 として、葡萄品種から探った場合、 理論的なバックアップが不完全 となることが多くあります。カジュアルなペアリングの場合は十分な効果を発揮しますが、よりプロフェショナルな状況でこの手法を用いる場合は、ペアリング基礎理論も同時に参照しながら、正確なペアリングを組み上げてください。 シラーのスタイル シラーの醸造法にはある程度の一貫性が見られますが、 やや冷涼なエリアと、温暖なエリアでは性質が大きく異なります ので、基本的には 産地によって大きくスタイルが変動する と捉えた方が分かりやすいと思います。 シラーは大別すると以下のように分かれますが、共通して 樽熟成が基本 になっています(新樽比率はワインごとに大きく異なります)。また、 全房発酵も一般的 に行われるため、僅かなピラジン(ピーマンや青唐辛子のような風味)のタッ

梁 世柱
2021年12月22日


再会 <2> 南アの絶対王者
Mullineux, Syrah 2016. ¥4,700 南アフリカは今、猛烈な勢いで新しいワインが続々と登場しています。当然、 新陳代謝 もおこるので、新しい生産者に注目が集まる一方で、馴染みの銘柄が少し軽視されがちにもなります。新しいもの好きの筆者もその例に漏れず、ニュースターばかりを試している間に、かつて大好きだったワインと、少し距離が空いてしまうことがしばしばあります。 マリヌー との2年ぶりの再会は、そんな流行りを追いかけてばかりいる日々を、猛烈に反省する出来事となりました。 栽培を担当する クリス・マリヌー 、そして醸造を担当する アンドレア・マリヌー は、南アフリカが世界に誇る最強の夫婦です。

梁 世柱
2021年10月31日


誰も知らない偉大な産地<NY前編>(無料公開)
大都会のハイセンスが反映されたスタイリッシュなワイン。世界最大の大都市であるニューヨーク市を有するニューヨーク州のワインと聞けば、随分とバイアスのかかったイメージが先行するだろう。マンハッタンを悠々と闊歩する成功者たちが、昼間にテラス席で優雅に楽しむワイン。そんな光景すら、...

梁 世柱
2020年12月1日
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