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アルゼンチン テロワールと品種の探求(後編)
前編の最後にお見せしたこの写真から、後編を始めようと思う。 アルゼンチンの今の品種の多様性を端的に表しているこの写真だが、実はそれに留まらない。全てウコ・ヴァレーのワインだが、 品種名の下にはその生産地区の名前が書かれている ところに注目してほしい。 セミヨン(トゥプンガト)、シュナン・ブラン(ビスタ・フローレス)、ソーヴィニヨン・ブラン(トゥプンガト)、アルバリーニョ(サン・パブロ)、ベルデホ(サン・パブロ)、カベルネ・フラン(サン・パブロ)。 これが今のアルゼンチンを表す もう一つの多様性 、つまり テロワール である。 アルゼンチンのワインにテロワールを感じたことがあるだろうか? メンドーサはどこでも一緒だと思っていないか? ウコ・ヴァレーの名前を聞くことはあっても、その特徴とはなんだろうか? そして、アルゼンチンにグラン・クリュは存在するのだろうか? メンドーサ 前編でも説明したようにアルゼンチンは4つの産地に大別されるが、 最も重要な産地はクヨ だ。なぜか。 単純な理由である。 アルゼンチンのブドウ畑の95%がここにある のだ。 さらに

別府 岳則
2023年6月28日


アルゼンチン テロワールと品種の探求(前編)
ワインの世界における アルゼンチン の存在は、我々が思っている以上に大きい。 2021年 の国別のワイン生産量では 1,250万hLで7位 。オーストラリア(1,420万hL、5位)やチリ(1,340万hL、6位)とほぼ並んで 南半球最大の生産量を毎年争っている 。 1,060万hLで8位だった南アフリカも含め、これだけ生産量がある国なら、 そのワインも一般的には多様 だ。 例えばオーストラリアは、フルボディで甘いシラーズの画一的なイメージから、完全に脱却したと言っていいだろう。ヨーロッパがすっぽり入るだけの巨大な国土に散らばる、産地や品種の多様さは枚挙にいとまがない。 チリはいまだにスーパーマーケットの棚の大きな部分を占める、低価格なヴァラエタルワインの産地ではあるが、フンボルト海流とアンデスに挟まれた特殊な気候条件や、北のアタカマ、南のイタタやビオビオなどのテロワールへの理解も少しずつ進んできている。新しい品種なら、特にイタタやビオビオのパイスやサンソー、マスカットが注目だ。 南アフリカ?今更言うまでもなく、日本のマーケットで今最も注目されて

別府 岳則
2023年6月13日


新時代のテロワール・アルゼンチン
アルゼンチンにテロワールはあるのか。 そりゃあるだろう。何をいっているんだといわれそうだ。テロワール=土地の個性、だと狭義に翻訳しても、それがない場所は地球上にどこにもない。良し悪しはあるとしても。 なんでそんな当たり前のことを聞くのかって?それはアレですよ、改めて考えてみ...

別府 岳則
2022年9月15日


葡萄を知る <4> ピノ・ノワール:New World前編
ピノ・ノワール特集の後半は、ニューワールドの産地にフォーカスを当てて、前編後編としてお届け致します。
シャルドネに比べても、ニューワールドにおけるピノノワールはダイナミックな動きを見せています。非常に品質の高いワインも多いので、しっかりと各国各産地の特徴を掴んでいきましょう

梁 世柱
2020年12月23日
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