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Vouette et Sorbée 前編 ~父から娘へ~

私がベルトラン・ゴトローと出会ったのは、遡ること11年前のこと。


飲料ディレクターを務めていたNYのレストランに、初渡米を果たしたベルトランがやってきた日のことは、今でも鮮明に覚えている。


歯に布を着せる、などという言葉とは無縁の、無慈悲なNYerたちの洗礼を浴びたのだろうか、6時間という微妙な時差がじわじわと効いていたのか、少し疲れた顔をしていたのも良く覚えている。


私もまた、日々の激務で疲れ果てていたタイミングだったが、ベルトランと話し、彼のワインを飲んだ瞬間、完全に目が覚めた。


ベルトランのワインを飲むと、不思議と元気が出る


細胞の隅々にまで染み渡る彼の魔法は、今も健在だ。



ベルトラン・ゴトローは、1993年に葡萄農家を継いだが、アンセロム・セロス(ジャック・セロス)の元で学びつつ、自身の畑から残留肥料と農薬が抜け、ビオディナミ農法の認証を得た2001年まで、シャンパーニュをリリースすることはなかった。


理想を実現するためなら、いかなる苦境にも真正面から立ち向かう。


ベルトランの高潔な精神、奥深い思慮、鋭い観察眼、豊かな感受性、そして無限のチャレンジ精神が、Vouette et Sorbéeというシャンパーニュを特別な存在へと成長させてきたのは間違いない。

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