再会 <21> 熟成の果てに待ち受けるもの

R. López de Heredia, Viña Cubillo Crianza 3er Año, Late 1960s~70s.


ワインの熟成というのは非常に奥が深い。


そしてその熟成に付随した「飲み頃」という考え方もまた、実に奥が深い。


筆者も頻繁にこの熟成と飲み頃に関する質問を受けるが、シンプルかつ完璧な答えが存在していないため、毎度のようになんとも返答に困ってしまうのだ。


いや、よく考えてみれば、一つだけ完璧な答えがあった。


自分の好きにすれば良い」だ。


まぁ、それは半分くらい冗談なのだが、答えをなかなか明確には示せない理由は確かにある。


その理由とはズバリ、主観性の問題だ。


どの熟成タイミングのワインを「美味しい」とか「素晴らしい」と感じるかはまさに千差万別で、あまりにも個人差が大きい。


例えば私自身は、はっきりとしたフルーツの味わいと、程よい熟成感が相乗効果を生み出しているようなタイミングのワインが好きだが、同じワインを飲んで「若すぎる」と思う人も、「遅すぎる」と思う人も必ずいる。


一方で、それぞれの熟成タイミングに、ある程度一貫した特徴が見られるのも確かだ。

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