フランスワインの特徴とは何でしょう?
どうしても一部の有名産地に偏りがちなのですが、実はその多様性にこそ魅力があると私は思います。
そして、フランスワインを深掘りしていくと見えてくる面白さが、フランスという国そのものの多様性。
それぞれの地方の気候、民族、文化が影響しあい、歴史を積み重ねてきた集合体。
それは、ワインにも現れております。
また、ワインと料理の結びつきが昔から強く、地方料理とその土地のワインのペアリングを楽しむ文化があります。
実はここに、ペアリングを考えるヒントがあります。
ペアリングのポイントとなる、土地を合わせるという考え方。
その土地柄、気候風土に根付いた料理とワインの組み合わせは理にかなったものが多く、特にフランス地方料理の場合は、古くから合わせられ取捨選択をされてきた歴史があります。
お勧めする上でのストーリー性があり、イメージ共有がしやすく説得力があります。
私がペアリングを考えるうえでのポイントとして、お料理の味わいなどを分析し、どのパターンにするのかと理論立てて検討するのですが、イメージも大事にしております。
どのようなワインを合わせるのか、白なら冷涼産地か温暖産地か、海側や島のワインなのか山のワインなのか、など。
このイメージやインスピレーションは経験がベースになっているのですが、元を辿るとフランス地方料理との組み合わせに行き着くことが多いです。