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オルタナティヴ・サンジョヴェーゼの行方
トスカーナ州の誇りであるサンジョヴェーゼ。そしてそのサンジョヴェーゼを代表する産地として、常に名が挙がるのは、Chianti Classico、Brunello di Montalcino、Vino Nobile di Montepulcianoの「三大産地」だ。 正直なところ、現時点では、その三大産地全てで、まだまだリーズナブルな価格帯と高品質が両立したワインが手に入る余地が残されているため、わざわざもっとニッチなワインを求める必要性が薄いとは感じている。 しかし、少しずつ状況に変化が出てきている、という認識はもっておいた方が良いだろう。 Chianti Classicoは、最上位格付けであるGran Selezioneの登場からしばらく経ち、高級路線への切り替え作戦が、いよいよ効いてきた感じがある。 Brunello di Montalcinoは元々高価だったが、Rosso di Montalcinoもカジュアルワインの価格帯を飛び出し始めた。

SommeTimes
1 日前


SommeTimes’ Académie <131>(イタリア・プーリア州: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・プーリア州 について学んでいきます。 南イタリアのプーリア州は、その総生産量が安定してイタリアのTop3に入るほど、大きな産地です。認定されているD.O.C.G.は4つですが、プーリア州の実態を理解するには、D.O.C.を含めつつ、より整理して捉えていく必要があります。 プーリア州編第3回では、プーリア州の三本柱とも言える黒葡萄最後の一つ、Negroamaroを中心に学んでいきます。

梁 世柱
3 日前


出会い <100> プロセッコのヴァリエーション
Malga Ribelle, Valdobbiadene Sui Lieviti “Vitale” 2023. 世界各国各地の様々なワインが、どのように世界市場の中で成長して行ったのかを見ると、イタリアを代表するスパークリングワインである プロセッコ が、まさに偉業とすら言える発展を成し遂げたことがわかる。 高級路線で着実に前進していったシャンパーニュが、このスパークリングワイン市場における最初の覇者であったが、価格が上がっていくにつれて、シャンパーニュをグラスワインとして提供できるレストランやバーの数も減って行った。 その空いた穴に、見事に入り込んだのが、プロセッコだった。 フランスの各種クレマン、イタリアのフランチャコルタ、スペインのカヴァなども、当然このポジション争いには参戦したのだが、プロセッコのカジュアルな飲み口と、圧倒的な物量作戦に、押し負けたと言って良い。

梁 世柱
6 日前


SommeTimes’ Académie <130>(イタリア・プーリア州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・プーリア州 について学んでいきます。 南イタリアのプーリア州は、その総生産量が安定してイタリアのTop3に入るほど、大きな産地です。認定されているD.O.C.G.は4つですが、プーリア州の実態を理解するには、より整理して捉えていく必要があります。 プーリア州編第2回では、プーリア州を象徴するとも言える葡萄品種である Primitivo を中心に学んでいきます。

梁 世柱
3月5日


再会 <100> アンフォラとの親和性
Petrolo, Boggina A 2023. アンフォラ という古代の貯蔵・輸送容器が、ワイン産業に再び姿を現したのは、90年代半ばに北イタリアのゴリツィアで、オレンジワインの復興が始まったことがきっかけである。 改革の旗手であったヨスコ・グラヴネルが、ジョージアのワイン造りから着想を得て、アンフォラを導入したのだ。 以降、オレンジワインの波及と共に、アンフォラを使用するワイナリーも劇的に増えた。 今では、クラシック、ナチュラルを問わず、セラー訪問をしてアンフォラを見かけても、全く驚かなくなったほどだ。 これだけ広く普及すると、アンフォラという容器の効果もまた、より客観視できるようになる。

梁 世柱
3月3日


Wine Memo <38>
Sassotondo, Ciliegiolo San Lorenzo 2023. 以前からトスカーナ州の地葡萄の中に、どうも気になるものがあった。 イタリア語で「 小さなさくらんぼ 」の意味をもつ、 チリエジョーロ だ。 淡く明るいルビーの色調、品種名通りのチェリーのアロマ、ほのかなスパイスのニュアンス、軽快でしなやかなボディ、快活な酸、心地よく輪郭を整えるタンニン、フローラルな余韻。 チャーミング という表現は、こういう品種のためにある、と思わされることも多い、実に魅力的な葡萄だ。

梁 世柱
3月2日


SommeTimes’ Académie <129>(イタリア・プーリア州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・プーリア州 について学んでいきます。 南イタリアのプーリア州は、その総生産量が安定してイタリアのTop3に入るほど、大きな産地です。認定されているD.O.C.G.は4つですが、プーリア州の実態を理解するには、より整理して捉えていく必要があります。 プーリア州編第1回では、プーリア州の北部に位置(ユネスコ世界遺産であるCastel del Monteの周辺)する3つのD.O.C.G.について学んで行きます。

梁 世柱
2月28日


出会い <99> 復活中の古代品種
Fattoria Bellosguardo, Valdarno di Sopra Foglia Tonda “Pipillo” 2024. 凝り性であると同時に飽き性でもある私にとって、同じ品種のワインをひたすらテイスティングし続けることは、楽しさと退屈さが表裏一体となってしまう。 毎年恒例のトスカーナ州訪問の7日目。 すでに数えきれないほどのサンジョヴェーゼをテイスティングし続け、流石に集中力(と楽しさ)が限界に達してきたタイミングで、このワインと出会った。 目が覚めた、とはまさにこういうことを言うのだろう。 イタリア全土で僅か 50haしか栽培されていない という 絶滅危惧種フォリア・トンダ に、強烈な衝撃を受けたのだ。

梁 世柱
2月25日


SommeTimes’ Académie <128>(イタリア・サルデーニャ州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・サルデーニャ州 について学んでいきます。 サルデーニャ州には1つのD.O.C.G.しか認定されていませんが、州(島)全体で魅力的かつ個性的なワインが多々造られています。 サルデーニャ州編第2回では、サルデーニャ州が誇る偉大な赤ワインである、 Cannonau di Sardegna に関して学んでいきます。

梁 世柱
2月19日


再会 <99> スーパータスカンの今
Querciabella, Camartina 2021. スーパータスカン は、ある意味 「旬を過ぎた」 ワインとも言える。 1968年にボルゲリの地で サッシカイア が誕生し、伝説的な1985年ヴィンテージによって、スーパータスカンという存在を一躍メインロードへと乗せたのだが、 最初期のスーパータスカンは、実はボルゲリよりもキアンティ・クラシコの地で多く誕生していた 。

梁 世柱
2月17日


SommeTimes’ Académie <127>(イタリア・サルデーニャ州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・サルデーニャ州 について学んでいきます。 サルデーニャ州には1つのD.O.C.G.しか認定されていませんが、州(島)全体で魅力的かつ個性的なワインが多々造られています。 サルデーニャ州編第1回では、唯一のD.O.C.G.である Vermentino di Gallura に 関して学んでいきます。

梁 世柱
2月13日


出会い <98> オレンジワインのお気に入り品種
Stefano Legnani, Bamboo Road 2024. ¥3,500 オレンジワインという存在を認識し始めてから、15年以上の月日が流れた。 白ワインとして造られた時とは、そもそも全くと言って良いほど表情を変えてしまうのと、マセレーションの期間、温度、酸素とどれだけ接しているか、など最終的な味わいに影響を与える変数も多いため、なかなかオレンジワインという製法と品種の組み合わせで、一貫した個性を見出すのは容易ではない。 だが、ようやく「掴めてきた」という感覚がある。 以前のクラシックなオレンジワインは、マセレーションが強く、まるで抽出しすぎた紅茶のように、個性が逆に分かりにくかったが、現代的なオレンジワインには、同品種間である程度一貫した個性が生じる程度には、調和がある。 つまり、今なら 「オレンジワインにするならこの品種が好き」 といった文脈で話をすることも、可能になってきたのだ。

梁 世柱
2月10日


SommeTimes’ Académie <126>(イタリア・フリウリ州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・フリウリ州(正式名称:フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州) について学んでいきます。 フリウリ州には、4つのD.O.C.G.が認定されていますが、そのどれもが、実態としては最重要産地とは言い難いという特殊な州です。 一方で、フリウリ州ではイタリア全土を代表するクラスの偉大なワインの数々や、特殊なカテゴリーのワインも多々生産されています。 フリウリ州編2回では、より重要度が高いと言える フリウリ州のD.O.C. に関して、まずは整理をして行きます。 Friuli-Venezia Giulia D.O.C. フリウリ州のD.O.C.は立地・地勢的特徴と葡萄品種の組み合わせによって、その特徴を把握していくことが大切になります。 例外が非常に多いエリアでもありますので、あまり細かい部分はあえて見ずに、大枠として全体像を捉えるようにしていきましょう。

梁 世柱
2月5日


SommeTimes’ Académie <125>(イタリア・フリウリ州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州(以下略してフリウリ州と表記) について学んでいきます。 フリウリ州には、4つのD.O.C.G.が認定されていますが、そのどれもが、実態としては最重要産地とは言い難いという特殊な州です。 一方で、フリウリ州ではイタリア全土を代表するクラスの偉大なワインの数々や、特殊なカテゴリーのワインも多々生産されています。 フリウリ州編1回では、まずフリウリ州の D.O.C.G. に関して学んで行きます。 Ramandolo D.O.C.G. 葡萄品種:ヴェルドゥッツォ・フリウラーノ ワインタイプ:甘口白 地域:Udine北部

梁 世柱
1月29日


再会 <98> 褪せない伝説
Miani, Chardonnay 2023. もう何年前だったか忘れてしまったが、少なくとも15年以上前のことだ。 当時愛読していたワイン専門誌の表紙を、イタリアの Miani というワインが飾った。 まだまだ時代的には、 「超低収量合戦」 が繰り広げられていた頃だ。 紙面に掲載されていた、 ブルーベリーと見間違えるほど小粒に凝縮したMianiの葡萄 は、強烈なインパクトとして目に焼きついた。 すでに入手困難なワインとなっていたため、探し出すのには苦労をしたが、アメリカ中のネットショップ在庫にアンテナを張って、ようやく入手したMianiを口にした時の感動は、忘れられない。

梁 世柱
1月26日


SommeTimes’ Académie <124>(イタリア・ヴェネト州: Part.4)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編4回では、ヴェネト州にあるその他の重要産地に関して、厳選して学んでいきます。 ヴェネト州には、D.O.C.G.だけでも14認定されているため、情報の取捨選択とエッセンスを捉えることが重要です。 Bardolino Superiore D.O.C.G. 葡萄品種:コルヴィーナ主体 ワインタイプ:赤 地域:ヴェローナ県 Valpolicella系と同様の葡萄品種構成となるBardolinoは、SuperioreのみD.O.C.G.に昇格します。 ガルダ湖周辺の温和な気候の影響によって、Valpolicella

梁 世柱
1月22日


出会い <97> 今こそ見直したい、協同組合産ワイン
Cantine Diverse di Monserrato, Vermentino di Sardegna 2024. ¥3,100 協同組合(生産者組合) と聞くと、一般的なワイナリーとしてのイメージはどうだろうか? おそらく一般的には、「当たり障りのないカジュアルワインを大量生産している。」といったとこだろう。 そもそもそのような形式のワイナリーの実態とは、何なのだろうか? フランスではドメーヌ、英語圏ではエステートなどと呼ばれる、自社畑、自社醸造、自社瓶詰め出荷型のワイナリー(以降、 ドメーヌ型 と表記)は、その形態でビジネスを始めるための設備投資に、そもそも相当なお金がかかる。 そして、単独で売り上げを立てないと、投資分を回収できないため、リスクも高い。

梁 世柱
1月21日


SommeTimes’ Académie <123>(イタリア・ヴェネト州: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編第3回では、イタリアを代表するスパークリングワインの一つである、 Prosecco に関して学んでいきます。

梁 世柱
1月16日


SommeTimes’ Académie <122>(イタリア・ヴェネト州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編第2回では、イタリアを代表する白ワインの一つでもある、 Soave に関して学んでいきます。

梁 世柱
1月9日


SommeTimes’ Académie <121>(イタリア・ヴェネト州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編第1回では、ヴェネト州を代表する赤ワインである、 Valpolicella系 に関して学んでいきます。 Valpolicella系 葡萄品種:コルヴィーナ主体、ロンディネッラ補助 ワインタイプ:赤 地域:ヴェネト州ヴェローナ県 イタリアで最も広く知られた赤ワインの一つであるValpolicellaは、原産地呼称制度上では、少々複雑な規定が定められています。順番に整理していきましょう。 1. Valpolicella D.O.C. 基本となるのは、Valpolicella D.O.C.です。

梁 世柱
2025年12月24日
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