2月6日2 分
ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの新シリーズ。
ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。
本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。
SS:最上位の特級畑クラス
S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当)
A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。
第三回はMeursaultをテーマと致します。
特級畑こそありませんが、全体的に一級畑の品質が極めて高く、中には間違いなく特級クラスの畑もあり、コード・ド・ボーヌ白、三大銘醸地の一角として知られているのがMeursaultです。
非常に実力の高い造り手が集中しているのも、Meursaultの名声が極まった理由の一つと言えるでしょう。
全体的に、樽をしっかりと効かせた極めてリッチなスタイルが特徴ですが、近年は端正なスタイルも見られるようになりました。
果実味の高い凝縮度、図太いミネラル、分厚く丸い酸が基本的な酒質となります。
では、ランキングに移りましょう。
一級畑の総数は19クリマ。
エリアは大きく3つに分けることができます。
北部はVolnayとしてリリースされる赤ワインの方が高名ですが、Les Cailleresという素晴らしい白ワインの区画があり、緻密でエレガントな味わいとなります。
南部はMeursaultの中心地となり、このアペラシオンを代表するトップレベルの一級畑が集中しています。特に、Perrières、Les Gouttes d’Or、Genevrièresの品質は特級畑クラスのものとなります。
南西部はBlagnyに近いエリアとなり、高標高からくる冷涼感、緊張感が魅力的です。Meursault-Blagny 1er Cruとしてリリースされる、高標高エリアとなるBlagnyのコミューンにある白葡萄の一級畑も含め、酒質こそより典型的なMeursaultとは異なり、線が細くデリケートになりますが、近年は温暖化により目覚ましく品質が向上しています。
北部
Les Caillerets(B)
南部
Perrières(S)
Les Gouttes d’Or(A~S)
Genevrières(A~S)
Charmes(A)
Les Bouchères(B)
Poruzot(B)
南西部
Sous le Dos d’Ane(B)
La Pièce Sous le Bois(B)
Blagny(B)
La Genelotte(B)*Meursault-Blagny 1er Cru